そもそも「リノベーション」とは何なのか？ リノベーションで生まれ変わったお家の劇的なビフォー・アフターを紹介するアノ番組の影響もあり、言葉自体はだいぶ市民権を得てきた感があります。
実際、リクルート住まいカンパニーの調査によれば、「リノベーション」という言葉を「知っている」と答えた人は約9割に上ったとか。

●「リノベーション」という言?自体は、89.7%が認知。
内容?解までできている人は、51.8%。

リノベーション（renovation）とは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり付加価値を与えることである。マンションの一部屋から一棟、また、木造・RC造・鉄骨造等、特に構造に関係なく行うことが可能。

リフォームとは、居住中の住宅の改築や改装、特に内外装の改装を差す和製英語。
英語のreformは「改心する、改正する」もしくは広く「作り直す」の意であり、日本語の「住宅リフォーム」に相当する語はrenovationである。また、建築業者の中には「リフォーム」ではなく、「家を作り直す」との意を込めて「リホーム」（rehome）としているところもある。

リノベーションとリフォームは混同されやすい言葉である。どちらも住宅に手を加える点では同じだが、厳密にはその目的の部分で次のような違いがある。

リフォームは「老朽化した建物を建築当初の性能に戻すこと」を指し、元に戻すための修復の意味合いが強い。古くなったキッチンを新しいものに変えることや、汚れた壁紙を張り替えるなどの小規模な工事は「リフォーム」に分類される。

一方リノベーションは、修復だけでなく「用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりする」行為も含むため、より良く作り替えるという目的が含まれている。工事の規模も、間取りの変更を伴うような大規模なものを指すことが多い。

リフォーム＝新築時の目論みに近づく様に復元する（修繕）
リノベーション＝新築時の目論見とは違う次元に改修する（改善）

■ＬＩＸＩＬ　リフォームを手掛ける工務店などのフランチャイズチェーン（ＦＣ）組織を2015年４月に一本化すると19日、発表した。現在は２種類があり、新たに設ける「ＬＩＸＩＬリフォームショップ」に集約する。約400店が参加する予定。ＦＣの規模を拡大し、工事ノウハウの共有などを進める。